「つま先で走らない」「ももを高く上げない」「腕をしっかり振らない」速く走るために大切なこと

【速く走るために大切なこと】


■速く走るための3つのポイント
・フラット着地(つま先で走らない 地面を蹴らない)
・重心移動(脚ではなく、体を前方に運ぶ)
・リラックス(ももを高く上げない、腕を大きく振らない)

【フラット着地について】

フラット着地とは、母子球 小指球 踵(かかと)の三点で着地をすることです。
つまり、足裏全面で着地をすることです。
下記の図の赤丸の位置に重心が乗ることでフラットな着地ができます。
従来から、速く走るためには「つま先で走りなさい」という指導がされています。
今もその傾向が残っています。
しかし、最近の研究では、つま先走りでは速く走ることはできないほか、怪我の原因や猫背などの姿勢の崩れの原因になるというデータがあります。
そのため、子供の頃から足裏全体で足を着く習慣をつけることで、足を速くするだけでなく、怪我の予防や姿勢の改善にもつながります。

では、なぜフラット着地を行うことで速く走れるのでしょうか。
フラットの位置で着地をすることで回転動作がスムーズに行えるようになるためです。
歩き方でよく言われていますが、踵で着地をして小指球から拇指球へと重心を移動させます。
これが回転動作です。

走る際も、この回転動作が重要になります。


しかし、踵から着地というところで誤解が生じます。


踵は範囲が広いためです。


よく誤解が生じているのは下記の左の写真の青丸の位置で着地をしてしまっていることです。

青丸の位置では、スムーズな回転動作ができません。


そのため、下記の右側の写真の赤丸の位置、つまりフラットの位置で着地をすることでスムーズな回転動作が自然に行えるようになります。

つまり、フラットの位置で着地をすることでスムーズな回転動作ができるようになるため、速く走ることができるようになります。

■重心移動について


重心移動は重力の力を利用して走ることです。


下記の写真のように、立った状態から体を前に倒していきます。

そうすると、人は転ばないように防御反応で自然と脚が前に出ます。


この自然に脚が前に出るということが速く走るために重要なポイントになります。

つまり、脚を前に出すのではなく、体の重心を前方に運ぶ意識で走ることが重要です。


自分の服を前に引っ張りながら走ってみると少し感覚がつかめます。

【リラックス】


■ポイント

・腕をしっかり振らない

・ももを高く上げない

・地面を蹴らない


「腕をしっかり振りなさい」

「ももを高く上げなさい」

「地面を強く蹴りなさい」


一度は必ず耳にされたことがあると思いますが、全て身体の力みにつながり、走る速度が減速します。


つまり、速く走るためには力みの入らない動作にする必要があります。


■腕の振り方

・指先の力を抜く

・肘を90°ぐらいに曲げる

・腕を後ろに引かない

・指先が口の前あたりに来るぐらいに振る(真っ直ぐではなく、少し斜め方向)


■ももを上げる高さ

・立った状態で少しづつ片脚のももを上げていく

・一定の高さに来ると脚に力みが入る

・ももを上げる高さは力みが入らない所まで


■フラットの位置で着地をすることだけ意識

・地面を蹴ろうとすると力みが入るため、地面を蹴ろうとはしない

・つま先で走らない

・フラットの位置で着地をすることだけ意識する(自然と回転動作が行われる)

・フラットの位置で着地をするためには、つま先がおよそ15°外向きになる

【まとめ】

・フラット着地によるスムーズな回転動作

・脚を前に出すのではなく、体の重心を前方に運ぶ

・リラックスして走るために、「地面を蹴らない」「つま先で走らない」「腕をしっかり振らない」「ももを高く上げない」


最後までお読みいただきありがとうございました。